研究室にSlackを導入した話(導入まで)
新型コロナウイルス感染症拡大に対応する自粛期間にかこつけて、研究室の連絡にSlackを導入してみた。弊ラボは情報系ではないからか少々手こずった。経緯と得られた知見を残しておく。
これまでの状況
ラボの連絡手段はメーリングリスト(全体)・個人メール(指導教員⇔学生)・LINE(学生同士)が混在していた。LINEグループも統制されているわけではなく、必要に応じて適当に作られては放置される。気持ち悪いので統一したかった。
弊ラボで特殊だったのは過去にワークスペースが作られていたことだ。数年前に廃れてしまった過去があったのは(再)導入の障害になった。実際昨年度にも導入を提唱したが失敗した。しかし今回はこれが利点としてはたらいた。
LINEをメインに運用している研究室も多いと思う。しかし普段使いの垢をそのまま使う訳だから研究モードに切り替わった気もしないし、「了解しました」「承知いたしました」「了解しました。」がグループで輪唱されるホラーが発生することがある(友人実話)。
メールはまだマシだけど「お疲れ様です。豆腐さんどです。 (略) よろしくお願いいたします。豆腐さんど 〇〇大学理工学部 (略)」をいちいち打つのは無駄な消耗だと思う。何より全部ブラウザで見られると嬉しいよね。
アピール
指導教員にアピールを行った。用意していたアピールポイントは
- 連絡手段を統合できる
- 友達登録をする必要がない(実はLINEもだけど)
- メールのような挨拶が省略できる
- LINEみたいにスタンプでタイムラインが流れていかない(emoji)
- オンライン状況がある程度把握できるのでメリハリにつながる
- ファイル共有(特にソースコード)が良い感じにできる
- 通知設定がカスタマイズできる
- スタンプ(emojiとか言っても伝わらない)でフランクかつ迅速に返答できる
など。一部だけしか使わなかったので助かった。下手に「コミュニケーションの円滑化!プロジェクトマネジメント!」みたいに叫ぶよりも「過去のワークスペースを復活させるだけなので~」みたいに低コスト・低リスクをアピールするのと、学年が切り替わって連絡先交換をしなくてはならないタイミングを突いたのが効いたと思う。「お試しでやってみませんか?」。
ワークスペースの準備
古来から伝わる旧ワークスペースは管理者が卒業していたので使えなくなっていた。結局自分で立てることになったが、人を招き入れる前に以下の準備を行った。
- 研究班ごとにchannelを立てる(#team-〇〇)
- 学年ごとにchannelを立てる(#M2)
- 飲み会等連絡用channelを立てる(#event)
- カスタムemojiを追加 ([了解しました!][賛成][確認]など)
- 参加・退出メッセージをオフにした
- プライベートチャンネルを作成できるメンバーを「管理者またはオーナーのみ」にした
→参考:チャットコミュニケーションの問題と心理的安全性の課題 #EOF2019 - 「slackを始める」を編集
〇〇研の皆さん、ようこそ!
以下の事項を行ってください
- 名前と表示名の設定 (アルファベット統一[Taro Yamada]がおすすめです)
- 所属学年のチャンネルに参加
- 所属班のチャンネルに参加
翌日にオンラインミーティングがあったのでそっと提案し、メーリングリストで招待リンクをばらまいた。
指導教員が結構乗り気になってたのがありがたかった。
導入編終わり。多分追記をする。その内、導入後に起きた問題や対処についての記事を書く。